コンサータの専門的な情報は、医療サイトや雑誌の方が詳細で信憑性が高いかもしれないが、実際に服用している本人のリアルな体験談を伝えられるのは、個人ブログの強みだと思う。
そこで本記事では、コンサータの服用を検討中・服用中の人向けに、これまで5年間服用して感じた効果や副作用をまとめてみた。
コンサータとは?
コンサータとは、ADHDの治療薬として知られていて、簡単にいうと飲めばドーパミンやノルアドレナリンの働きが活性化し、不注意・多動性・衝動性などが緩和するといわれている。
「メチルフェニデート塩酸塩」という依存性のある成分が含まれているので、長期間服用すると、薬をもっと増やしたくなったり、薬を中断すると不安になることがある。
他の主な注意点は、午後飲むと寝つきが悪くなるので午前中に服用すること、重度のうつ病や運動性チック、トゥレット症など特定の診断がある人は服用できないことなど。
コンサータを処方してもらうには
引用元:薬生総発0904 第1号 – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T190909I0030.pdf
上図は令和元年から取り入れられたシステムで、コンサータを処方してもらうには、管理システムに登録している医師のいる医療機関で受診する必要がある。
もちろん市販の薬局等では購入できないし、OD(大量服薬)やお酒などのアルコール飲料と一緒に飲むのは危険なので、発覚した場合は処方してもらえなくなるかもしれない。
値段は18mgで1錠あたり344.1円なので、344.1×1ヵ月(30日)=10,323円という高額(健康保険適用の3割負担で約3,100円)。
ジェネリック医薬品の情報は2022年6月時点で発表がないが、自立支援医療という助成制度を使えば、負担額が1割で済む。
コンサータを服用した効果
コンサータ服用はまず、一番少ない18mgから初めて、36mg、54mgと増えていった。
自覚できた効果には、以下のようなものがある。
- 眠気が軽減される
- 集中力が増す
- 意欲が少し増した(気がする)
眠気の軽減に関連して、集中力が増して不注意ミスも減った気がする。
18mgを初めて服用してから一ヵ月間くらいは、飲んですぐに頭が冴えたような気分になったが、時間が経つにつれて、効き目がどの程度表れているのかわかりづらくなった。
ドーパミンが分泌されることで意欲的になることはあるかもしれないが、かといって薬を飲んで性格が変わるようなことはなかった。
コンサータの副作用
薬を服用してから気づいた症状なので、はっきりと副作用と言い切れないが、以下のような変化があった。
〇動悸
36mgから54mgに増量したときに、一ヵ月前後続いた。
その後はなんともなかったが、増量した反動かもしれない。
〇疲れやすくなった
午前中コンサータを服用すると、その間集中力が増す反面、夕方になって一気に疲れやすくなる。
特に薬の用量が多いほど、その反動で疲れも大きい。
〇咳払いが増えた
咳払いはチック症の人の症状のひとつに挙げられているが、このチック症の「んんん…」というような咳払いの症状を指摘される回数が増えた気がする。
〇薬を中断したときの眠気の増加
服薬を中断すると、以前にも増して眠気が強くなり、日中起きているのがきつくなった。
以上のように効果も副作用も複数あるが、日中の眠気が改善されたことのメリットは大きかった。
薬は個人差もあるが、幼児や未成年が服用する場合は、特に注意喚起が促されている。
コンサータは比較的新しい薬で依存性も高めなので、事前に十分に考慮する必要があるだろう。
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