無職に英語学習をおすすめする5つの理由と6つのメリット

 

近年、英語に対する熱は学生や会社員、主婦や高齢者まで幅広い層に広がっているが、英語学習者のうち大半は、初級レベルのうちに挫折してしまうという。

理由は色々と挙げられるが、その理由を考慮すると、無職と英語学習はとても相性が良いことがわかる。

これは、約5年の無職期間中に独学で英語を学習して、TOEICの点数アップや英語を使う仕事への就職につながった経験からも確信している。

そこで、本記事では英語学習で得られるメリットや、無職だからこそ英語学習をする価値がある理由について解説する。

 

無職が英語学習をする6つのメリット

日本における英語学習の歴史は、明治時代にまでさかのぼり、最近では小学校から英語教育が始まったり、大学や専門学校の基礎科目に英語が含まれるなど、ますます英語が重視されている。

では、なぜそこまで英語が重視されるのか?

英語を身につけることでどのようなメリットが得られるのだろうか。

 

世界中の情報が手に入る

インターネットの普及により、現在はパソコンやスマホがあれば世界中の情報を入手することができる。

日本語は日本人しか使わないのに対して、英語は英語圏以外にもヨーロッパやアジア、アフリカなど多くの国で使われている言語なので、英文を読むことができれば膨大な量の情報を手に入れることができる。

世界中のニュースがわかれば、日本に伝わる前にいち早くビジネスにつながる情報を得ることができるし、日本で報道される誤った情報に気づくこともできる。

また、英文を書く能力があれば、ブログやSNSを通じて自分の持っている情報を世界に発信することもできる。

 

英語を使った仕事ができる

TOEIC900点、英検1級といった英語試験で高得点を取れれば、英語を使った仕事に就ける確率が高くなる。

英語を使う仕事には、塾や英会話スクールの講師、翻訳や通訳、英文事務や外資系企業などが挙げられるが、これらに応募するには当然、一定以上の英語力が求められる。

つまり、逆に言えば英語力が低い人は応募できないので、その分競争相手が絞られ、採用されやすいと考えることもできる。

また、特定の能力が求められる仕事は給料も高くなる傾向にあるので、就職する上でアドバンテージになる。

 

海外生活に役立つ

カナダやイギリスなどの英語圏に移住する場合、TOEFLやIELTSといった英語試験の資格証明が必要になることがある。

また、ワーキングホリデーや就労ビザで海外で働く人にとっても、英語力がないと現地で仕事が決まらないし、仮に決まったとしても日本人が経営する店や低賃金・悪条件の仕事にしか就けなくなってしまう。

観光目的で海外旅行をするにしても、やはり英語を使えた方が現地でコミュニケーションが取りやすいし、万一トラブルに巻き込まれたときにも対処しやすい。

 

海外の大学・大学院へ留学できる

ドイツやフランスの一部の大学では、英語で授業をおこなうコースがあり、数十万円の授業料だけで卒業できる場合もある。

また、イギリスなどの一部の大学院では、日本では最低2年以上かかる修士課程を1年で修了できるなど、海外留学するメリットは多い。

そのためには、TOEFLもしくはIELTSといった、海外の英語試験の成績証明が必要になってくる。

 

プログラミングに役に立つ

プログラミング言語は英語を基本としているため、綴りと意味を覚えることで、コードを見たときの理解がしやすくなる。

また、自分でコードを入力するときにも、綴りがわかっていれば入力するのに時間もかからず、スペルミスの防止にも役立つ。

プログラミングでわからないことがあれば、自分で調べることも重要になってくるが、その場合にもやはり、英語のページを読めた方が解決しやすい。

 

外国人の友人をつくりやすい

現代では、ネットを通じて簡単に外国人と交流することができる。

しかし、日本に興味を持っている外国人でなければ、日本語が通じることはほぼない。

英語であれば、たいていどこの国の人も話すことができるため、簡単な日常会話でも覚えておけば、外国人の友人をつくることもできるだろう。

 

 

以上のように、私生活、仕事、学業などさまざまな場面で英語が役立つ可能性がある。

無職に限定されるわけではないが、特に就職活動がうまくいかない人、海外の大学に通ってキャリアチェンジしたい人、交友関係が少ないので話し相手がほしい人、海外の情報を発信したい人などには、英語はチャンスをつかむきっかけになり得る。

 

無職に英語学習をおすすめする5つの理由

前述したように、英語学習にはたくさんのメリットがあるが、それではなぜ無職に英語がおすすめなのか?

それは、無職と英語の相性の良さや、無職だからこそ得られる効果があるからである。

 

就職・在宅ワーク両方に活かせる

翻訳業や外資系企業の求人応募には、TOEIC800~900点以上の英語力を求められることが多いが、TOEIC900点以上の高得点者の割合は、日本人全体でいうとまだまだ少ない。

逆にいうと、英語力の高さはアドバンテージになるので、就職活動に活かせるだろう。

 

一方で、無職者の中には職場へ毎日勤務するのが辛いという人や、人と深く接するのが苦手という人も少なからずいる。

そういう人にも、在宅翻訳やオンライン英語講師など、英語を使ってフリーランスやリモートワークをするという選択肢が開けてくる。

最近は特に、在宅勤務を取り入れる企業も増えているので、チャンスかもしれない。

 

目標を持つことで心身の健康を維持できる

無職期間が長引くと、生活リズムが乱れがちで、無気力感や焦燥感などが起こり、精神的に悪影響が生じやすい。

そこで、「3ヵ月後にTOEIC200点アップする」「次の英検で準1級合格する」などの目標を持ち、毎日計画的・継続的に学習することで充実感が得られるし、目標を達成できれば自信につながる。

何もやることがないまま一人で過ごす時間が長いと、ネガティブな思考に陥りがちだが、英語学習に集中することで、ストレスを低減させることが期待できる。

 

短期間で英語試験で高得点を目指せる

社会人だと、通勤時間や昼休み、寝る前などのすき間時間を活用しても、せいぜい一日3時間程度しか捻出できず、実際には一日一時間すら継続できない人が多いだろう。

無職なら、会社員の労働時間7~8時間と、仮に通勤に往復2時間かかる時間をそのまま学習時間に当てれば、一日10時間くらい勉強できる。

これを一ヶ月続ければ300時間、1年で3600時間捻出できる。

一説では、TOEICで高得点をとるまでに約4000時間必要と言われているが、無職期間中に1~2年間必死に勉強すれば、TOEIC900点以上の取得も可能だろう。

 

英会話で友人づくりができる

無職者に対する周囲の反応は冷たく、人と接する機会が少なくなりやすい。

そこで、オンライン英会話を活用すれば、自室で英語を学びながら外国人と対話することができる。

例えばDMM英会話では、フィリピンや東欧の講師を相手に、月額数千円で毎日ビデオ通話ができる。

他にも、お互いの母国語を教え合う「ランゲージ・エクスチェンジ」の募集サイトを使ったり、フェイスブックを通じて外国人の友人をつくっている人もいる。

フィリピン人をはじめ、外国人はフレンドリーで打ち解けやすい人がたくさんいるので、特に日本に興味を持っている外国人となら、友人になりやすいだろう。

 

英語環境をつくりやすい

言語というのは、普段最も長い時間聞いたり話している言語にチューニングされていくという特徴がある。

つまり、日本にいて一日中日本語しか使わないと、思考が英語よりも日本語優位になってしまい、英語の思考が阻害されてしまう。

一方、無職なら自室で英語のニュースや映画を観たり、洋書を読むなどして、日本にいながら英語環境をつくりやすい。

これは、毎日外出して日本人と話す必要がある学生や会社員では、実現できないだろう。

 

まとめ

お金も人付き合いもない無職だと、行動範囲が狭まりやすく、自室にこもってネガティブな思考に陥る人も少なくないだろう。

英語学習は、そういった思考を変えるきっかけになり得る。

人が認識している世界は、現在置かれている環境や過去の経験によって作られやすいが、英語を通じて世界中の人たちの生活や価値観を知ることで、目の前にある現実に対する見方が変わるかもしれない。

また、一部の人から信じられている「留学しないと話せるようにならない」「英会話スクールに通わないといけない」というのは実は間違いで、日本の出版社が出しているテキストをやり込めば、お金をかけずに高い英語力を身につけることができる。

総合的に考えて、英語は無職の人が身につけるのに最も良いスキルの一つだといえる。

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