場面緘黙の休み時間の過ごし方(小学~高校生編)

シャボン玉

 

一般的な学生だと、授業よりも休み時間や昼食の時間が楽しみという人が多いかもしれないが、場面緘黙の学生にとっては休み時間や昼休みは話し相手がおらず、むしろ苦痛な時間だという人は少なくない。

自分の経歴は、小学校入学~中学校卒業まではたぶん場面緘黙で、高校でも雑談は苦手だった。

休み時間や昼休みは、毎日どうやって時間を潰すか考えていた。

そこで、今回は自分の学生だった頃の過ごし方や他の当事者・経験者の話をまとめて、場面緘黙の小中高校生が休み時間にどういう時間の使い方ができるか考えてみた。

 

場面緘黙の休み時間の過ごし方(小学~高校生編)

白背景で昼寝をする女性

小学校~高校は「同い年のクラスメイトと長期間に渡って毎日共同生活をする」という点で、それ以外の期間とは異質な時間だ。

大学もだいたい同じ歳の学生が集まるけれど、1、2年浪人して入学する生徒もいるし、登校日やクラスなどは選択する科目によって変わることもあるので、義務教育とは少し環境が違う。

緘黙当事者・経験者の人たちはどのような過ごし方をしていたのだろうか?

 

 

 

 

 

ツイッターや自助グループで聞いた経験者の話をまとめると、本を読んだり絵を描いたり、一人でぼんやりして過ごしていたという人が多いようだ。

緘黙は声が出せない状態だが、動作がぎこちなくなったりフリーズして固まってしまう「緘動」を併せ持ってる人もおり、その場合何もできず、ただ自分の席に座ってじっとしているだけの人も少なくない。

私的な見解だと、緘黙にしろ緘動にしろ他者からどう見られるか気にすることが関係して、言葉や動作による表現が難しくなってしまっているのだと思われる。

なので、緘黙の人は緘動も併発しやすい。

絵を描いたり文字で何かを伝えるのも、それを見た人の反応を気にするとできなくなってしまう。

中にはクラスの友達の仲間に入れてもらって遊んでいたという人や、特定の人とだけはクラス内でも話せたという人もいるが、そっちの方が少数派な気がする。

 

場面緘黙だった頃の体験談

12時30分を示す時計

自分の学生の頃は、小中高通して休み時間の使い方はあまり変わらなかったけれど、高校に入って緘黙症状が減ってきたので、多少は楽になった。

とはいえ、昼休みの時間は一日の中で特に長く感じられた。

 

小学校時代

もうだいぶ前だから記憶が曖昧だけれど、低学年の頃は絵を描いたり、年に数回くらいはクラスの男子に誘われて校庭で遊ぶこともあった。
高学年になってからは学校の駐車場とか裏庭や校庭の隅っこみたいな、ひと気の少ない場所に移動した。
昼休み後に全校集会や体育の授業がある場合は、掃除の時間まで教室に戻ってこないので、机をすべて前にくっつけて片付けていたので、席に座ることができなかった。

 

中学校時代

小学校の頃とあまり変わらないが、聞かれたことに一言で答えられるくらいには改善されていたので、たまに同じ部活に所属しているクラスメイトと話すことはあった。
でも緘動の症状はそのままで、緘黙で自分から話すこともないので友達もいなかった。
教室内にも居づらかったので、学校のトイレに長めに居座ったり、学校内で人が居なさそうな場所を選んで昼休みが終わるまで時間を潰していた。

 

高校時代

高校は地元から離れた場所を選んだので、知り合いが一人もいなくて緘黙を変えるきっかけになった。
ただし、小・中9年間も緘黙だったので、クラスメイトとの距離のとり方や会話の仕方がわからず、結局ぼっちに近かった。
一応、昼休みは一緒に食事をしたり話す相手はいたけれど、昼休みが長くて苦痛なのは変わりなかった。
中学校までは緘動のせいで机に伏せて寝たりすることもできなかったが、高校に入ってからは授業と授業の間の10分休憩の時間はいつも寝ていた。

 

まとめ

自分や当事者・経験者の休み時間の過ごし方をまとめると、以下のようなものが多かった。

 

  • 何もしないでぼーっとして過ごす
  • 絵を描く
  • 本を読む
  • トイレや外に移動して何もせずに過ごす

 

今振り返ってみると、自分も図書室で本を読んだり勉強するなどして時間を有効活用していれば、後々役立ったかもしれないのに…とは思うけれど、人がいると気が散りやすい性格だったので図書室にいるところを他の学生に見られたり、読んでる本を見られたりするのが嫌でできなかったかもしれない。

今はスクールカウンセラーの配置や通級指導の導入などもあり、当時とは学校の環境も変わっているだろうけれど、緘黙児に配慮した環境ももっと充実させていってほしい。